腱板炎で腕に力が入らないあなた

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肩が痛くて腕に力が入らないので
病院に行ったら「腱板炎」との診断。
 
「スポーツ鍼灸」を試してみたいとのこと。
 

運動選手で「腱板炎」の患者さんに「痛いところはどこですか?」

 
と聞くと
 
私の今までの事例では
 
  • 肩の関節の前側
  • 肩の付け根の後ろ
 
を示され
 
  1. 「寝起きにズキッと痛みがはしる」
  2. 「腕が挙がらず髪が触れない」
  3. 「肩の痛みで着替えがつらい」
  4. 「何度も再発している」
  5. 「筋トレがほとんど出来ない」
 
ということで困っている方が多いです。

肩が痛くて腕に力が入らなくてなにかと困る「腱板炎」

 なぜなってしまうのでしょうか?
 
まず「腱板」とは
肩甲骨と上腕骨をつないでいる筋肉の腱の総称です。
「棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋」
これらが肩の関節を安定させる働きを持っています。
 
また「解剖学的な特徴」として
腱板は骨と骨(肩峰と上腕骨頭)の隙間を通っています。
よって不全が起きやすいポイントといえます。
 
●「腱板炎」に至るまでの経過は
  1. 筋肉の使い過ぎ(過活動による炎症)
  2. 筋肉を甘やかし過ぎ(縮んで硬くなる)
  3. 肩甲骨がうまく機能していない
  4. いつからか右肩(利き手)の前がゴリゴリ音がする
  5. 中年男性である
  6. 運動すると痛くなる
  7. 肩が痛くて筋トレが出来ない
  8. 夜間寝る時も強烈に痛くなってきた
どれか心当たりはありませんか?
 
●さらに進行すると
「腱板の断裂」の可能性があります
  
日常の生活動作の中で
「断裂」してしまうことが実は多いのです。
 
私が担当した事例では
中年男性の場合
右肩(利き腕)に多く
肩を甘やかしていたことによって
筋肉が縮んで硬くなっていたり
ケア不足であることが多いようです。
 
スポーツ選手で若い年齢の場合
投球などの投げること
格闘技での組み合うことで
「不全断裂」が多いようです。
 
多くの場合
運動や日常動作で痛みがありますが
頑張れば腕を挙げるのは可能です。
関節そのものがガチッと固まること(拘縮)は
少ないようです。

★★ 私のスポーツ鍼灸治療の特徴は 「期分けされた治療プログラム」であることです

①筋肉の不全状態を健全にするため

「大腿筋膜張筋 大臀筋に鍼を直接打ちます」

「炎症部位に寄り添うように鍼を打ちます」

②「再発を予防」するには
身体の動作不全を健全にする「運動療法」がキー

ストレッチばかりではダメということ。

このように
相互作用で連動するように進めていきます。

「スポーツ鍼灸治療をした結果」

筋肉の不全
炎症 fasciaの環境
身体動作
が健全になるに連れて

①「痛みの感覚が変化する」
②「徐々に練習ができるようになった」
③「脳へ伝わった刺激が神経を通して動作の変化をもたらす」

という結果がありました。

さらに運動療法を加える過程で

①「足の感触が変わった」
②「前と同じ練習でも再発しなかった」
③「下半身の力が出せる角度が変わった」

という結果もあります。

◆◆◆肩の「腱板炎」スポーツ鍼灸の治療事例

 
40代 男性 筋トレ愛好家 格闘技経験者
 
6ヶ月前に仕事をしていたら肩に痛烈な痛み。
集中すれば仕事はできたので
医療機関には行かず様子を見る。
また肩のストレッチをすると
翌日は痛みが悪化するので止めたとのこと。
その1ヶ月後
いつも通り仕事をしていたら
肩の同じところに痛烈な痛みが走る。
以後肩が痛くて腕が挙がらない状態へ。
仕事は我慢してなんとかこなせるが
運動や筋トレは加減が必要。
4-5ヶ月間は痛みに波があり今に至る。
 
知人を通じてメールが届きました。
 
メールにて「カウンセリング」や
疑問にお答えするやりとりを1週間繰り返し
スポーツ鍼灸をやってみたいとのことで来院。
 
仕事で痛いのは困るけど
趣味の筋トレが出来ないのもつらいとのこと。
 
患者さんの希望は
痛みが軽減したら筋トレを見直して
「鍛えながら治したい」とのこと。
 
当日お会いすると
体つきは継続的に鍛えている印象。
格闘技もされているで
筋トレ一辺倒という所作ではありませんでした。
 
まずは
 
①歩き方 仕草を観察
 
②ざっくりと今までの怪我や病歴をお聞きしたら
 
③病態のリストをイメージしながら
危険な疾患はないか?優先順位をつけていく
 
④身体検査で最後の決断
 
患者さんに今の状態 状況を説明したら
「期分けした治療プログラム」を提案。
 
3回スポーツ鍼灸で治療を進める契約をしました。
 
私の見立ては「棘上筋」「肩甲下筋」の不全 負傷の疑い。
そのほか肩甲骨の動作不良。
 
★★
1回目の初診時
 
鍼は未経験とのことでしたので
肩の痛みが無くご本人がリラックスできる肢位で
鍼を打てる筋肉へアプローチを始めます。
肩の痛みに変化があったので腕の角度を変えて
この日は
座って→うつ伏せ→仰向けと3セットで進めました。
 
「セット数」「鍼の本数」「刺激の強さ」は
ご本人の体力 心理状態などを考慮して
「身体の応え」に合わせておこなっています。
 
「鍼にひびき」は刺激的だったようです。
 
 
4日後の2回目
肩の痛みの場所は変わらず。
痛みの強さはやや変化ありとのこと。
 
身体検査から判断して
今回は肩甲下筋を中心に肩甲骨周囲を鍼治療。
腕の挙がりは
初診の45度(水平以下)から90度(水平くらい)
 
痛みの強さはまだまだ。
今の状態で出来る運動療法を確認。
という結果で帰宅。
 
3日後の進捗メールにて
鍼の重い刺激感が抜けるに連れて
痛みがだいぶ変化したとのこと。
着替えで袖を通す
腕を挙げて回すはだいぶ楽に。
 
順調なので
日常生活は丁寧に身体を使うようにして
運動療法を進めていくことに。
次回は3週間後。
それまでは「メールで進捗を確認」
することになりました。
 
なによりご本人が治療者に任せ過ぎにせず
身体と向き合っていただけたのが嬉しいです。
軽い負荷の筋トレでも丁寧におこなった結果です。
 
 
●今回は棘上筋 肩甲下筋に不全 負傷がある
という見立てで進めました。
「肩甲下筋」は肩甲骨の前面に付着する筋肉。
安全にかつ効果のある深さに鍼を打つには
細いユルい鍼では途中で曲がる危険があります。浅い方法ではそもそも届きません。
 
 
私の場合
すぐに 簡単に 楽に というようにはいきませんが
「患者さんと共に身体と向き合い」
治療を進めていきたいと考えています。
 

★★★
「浅い ユルい鍼では変化がない」
「薬を使いたくない」
「一般的な治療でうまくいかなかった」

という方は

治療の選択肢として 当院の「スポーツ鍼灸治療」をお考えください

これらのことは私が治療家として15年以上臨床数述べ8万以上の事例による「失敗」と「結果」から判断しているものです。

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