TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)による痛みの解決を鍼治療で進めます

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手首が痛くて病院に行ったら
「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷」との診断

手首が痛い「TFCC損傷」の患者さんに「痛いところはどこですか?」 

と聞くと
 
私の今までの事例では
 
「手首の関節の外側(小指側)」
またはその周辺を示され
 
日常生活では
 
「手をつくとズキッと痛みがはしる」
「ドアノブを回すと痛い」
「鍋を持つと痛む」
 
スポーツ選手の場合は
 
「手首が痛くてラケットが振れない」
「何度も再発している」
「筋トレが出来ない」
 
ということで困っている方が多いです。
 

利き手の手首が痛いとなにかと困る「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷」 

なぜ損傷してしまうのでしょうか?
 
「三角線維軟骨複合体(TFCC) 損傷」に至る経過は
 
①利き手の使い過ぎ(オーバーユース)
 
②スポーツの練習で酷使している
 
③トレーニング中に負荷をかけ過ぎた
 
④転倒して手をついたときに負傷した
 
⑤交通事故でハンドルを握っていた手を負傷した
 
⑥肩甲骨がうまく機能していない
 
⑦手首を甘やかし過ぎ(廃用性)
 
⑧加齢による変性(手首が固くなって動く角度が狭まった)
 
どれか心当たりはありませんか?
 
 

そもそも「三角線維軟骨複合体(TFCC)」とは 

ざっくりいうと軟骨とその周囲の靱帯からなる複合体です。
 
手首にあるシワの小指側に位置しており
  • お互いの骨を支えること
  • 関節が滑らかに動くようにサポートすること
  • 正しい方向へガイドすること
  • 衝撃を吸収 分散すること
  • 荷重感覚を感知すること 
を担っています。
 
ハンモック状の部分
お互いの骨を橋渡しするようにつなぐ部分
など役割によって形状が異なっています。
 
手首の繊細かつ自由な動きをするのに大事な部分というわけです。
 
また「解剖学的な特徴」として
関節の隙間にあるので
不全が起きやすいポイントといえます。
 

私が担当した事例では

スポーツ選手の場合
  1. ラケット バットなどのスイングで酷使しているのにケアが不足している
  2. ウェイトトレーニングで負荷をかけ過ぎたまたはフォームに不全がある
ということで損傷することが多いようです。
 
初期の症状であれば練習の質と量をコントロールして治療を進めれば完治しています。
 
加齢による場合
痛みとしては無症状の事が多いようです。
手首が固くなってきたりゴリゴリ音がしてきたら早めに医療機関に相談しましょう。
 

あなたの利き手が「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷」になった場合どうすればいいの?

①ネットで検索すると

◯◯を使えば簡単!

◯秒ですぐに!

優しい鍼で楽に〜

などなど安易な方法も見つかるでしょう。

②相談する治療者によっては

安静にしましょう

休み過ぎて甘やかさないように!

鍼治療していれば大丈夫でしょう

やり過ぎて依存しないように!

ストレッチで柔らかくしましょう

鍛えて強くしましょう!

●どれが大事なのかあなたは選択できますか??

このような矛盾を解決するには?

★「期分けされた治療プログラム」

これが私のスポーツ鍼灸治療の特徴です。

安静↔︎甘やかし

継続↔︎依存

柔軟性↔︎強さ

これらの矛盾を解決する治療プログラムを提案します。

①回復の期を分けた段階的な治療プログラムを立てます

②治療の結果つまり「あなたの身体の応え」これを常に考慮して次回に活かしていきます

③鍼治療と手技で「じっくり丁寧」に進めます

④「ひびく鍼」つまり解剖学的 生理学的に効果と変化のあるスポーツ鍼灸を提供しています

このように相互作用で連動するように進めていきます。

「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷」私のスポーツ鍼灸の事例 

20代 男性 格闘技経験者
 
1年前に格闘技で突きの練習をしていた際
右手首にズキッとした痛みがあった。
当日の練習は最後までやりきったとのこと。
その日以降は手首にテーピングをすれば練習できたので医療機関には行かず様子を見る。
しかし1週間前から徐々に痛みが増して
固めにテーピングをしても
加減をしないと突くのが難しい状態になってしまった。
 
実は2-3年前から
同じような手首の負傷を繰り返しており
競技を現役で続けている間は
仕方ないと思っていたようです。
 
この1年は大事な試合の時期に再発し
練習も試合も不満足で困っていたとのこと。
 
まずは
 
①歩き方 仕草を観察
 
②ざっくりと今までの怪我や病歴をお聞きしたら
 
③病態のリストをイメージしながら
危険な疾患はないか?優先順位をつけていく
 
④身体検査で最後の決断
 
患者さんに今の状態 状況を説明したら
「期分けした治療プログラム」を提案。
 
3回スポーツ鍼灸で治療を進める契約をしました。
 
私の見立ては
①「三角線維軟骨複合体(TFCC)」の不全 負傷の疑い
②そのほか肩甲骨の動作不良
③いわゆる「慢性化」している状態でした
 
★★
1回目の初診時
 
鍼治療の経験は1-2回。
試合まで1ヶ月なので
毎回遠慮なくしっかりやって欲しいとのこと。
この日は
炎症部位に寄り添うように鍼を打ち
関与のある筋肉にもしっかり打ち
低周波通電療法で鍼治療をおこないました。
 
「セット数」「鍼の本数」「刺激の強さ」は
ご本人の体力 心理状態などを考慮して
「身体の応え」に合わせておこなっています。
 
「鍼にひびき」は刺激的だったようです。
手技で肩甲骨周囲から全身の筋肉を調整をして
手首から前腕にはテーピング
肩甲骨と手首のエクササイズを指導して終了。
 
次回は4日後の予定。
それまでは進捗をメールにて確認することにしました。
 
当日から翌日は
終日前腕から手首が重だるく力が抜
練習では使えなかったとのこと。
肩甲骨と手首のエクササイズは
練習前に入念におこなった模様。
 
3日後から鍼の重い刺激感が抜けるに連れて
痛みがだいぶ変化したとのこと。
手首を返す
手を床に着くこと
は痛み無しに。
 
4日目
日常生活での痛みは無し。
順調なのでテーピングで処置をして
練習してみたところ
しっかり突きも出来て痛みも無し。
「突き練習の量」だけ調整して練習再開。
 
この日は鍼はお休みして
手技で全身のコンディショニングをしました。
 
その後は試合に向けて練習をしながら
定期的に全身のコンディショニングを続けています。  

今回「三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷」の

スポーツ鍼灸治療は1回のみ。

初回の鍼で痛みの変化があった直後から「選手本人が丁寧にエクササイズに取り組んだこと」が最も大きな効果だと感じます。

またこのような慢性化した不全 炎症の場合

炎症が治まったら終了ではなく

「日々練習をして自己更新できている状態」

これがひとつの区切りだと私は考えています。 

私の場合すぐに 簡単に 楽に というわけにはいきませんが「患者さんと共に身体と向き合い」治療を進めていきたいと考えています。

◆◆
当院では
あなたの身体の応え(反応)
つまり
「身体の進捗」を毎回見ながら
治療を進めています。

なぜかというと

「型にはまった」流れ作業的な方法では
必ず行き詰まるからです。
そもそも方法が全く合わない場合もあります。

◆◆◆
私の特徴は「わりと大きな手」

この手を活かして
しっかり鍼治療をすること
直に「手」で行う手技療法
が得意です

本当に治すべきところはどこか

何のために治すのか

どのようにすれば良いのか

温かみのある治療で
あなたの身体をサポート致します!

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(写真提供グレイ解剖学1918版)
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