「肘部管(ちゅうぶかん)症候群」で小指がしびれているあなた
日頃こんな事があったので整形外科を受診したとのこと。
「手の小指がしびれる」
「手先の不快感または感覚が鈍い」
「手術もしたんだけど…」
日常生活で困ったことは
「お箸がうまく使えなくなった」
「手が広がらない(パーができない)」
肘を曲げているとビリビリ痛む
手の甲が痩せて筋張ってきた(鷲手)
私自身も右手で経験があります。母指の指腹で手技が困難になりました。(指先を立てないと力が入らないフローマンテスト陽性ですね)
なぜ「肘部管症候群」になってしまったのか
主な原因は「尺骨神経が圧迫されている」からです。
尺骨神経は
肘の内側にあるアーケード状の筋肉と
骨に囲まれた空間の中を通っています。(振り向きざま肘をぶつけてビーンとするアノ辺り)
- 酷使した筋肉が緊張してアーケード部分で圧迫締め付けがある
- 骨棘(トゲ状の骨)が当たっている
- 炎症で腫れている
- 循環不全でfasciaの粘性(ネバネバ)が高まって動きが悪い
という状況が肘周囲で起きていることが多いです。
肘部管症候群になりやすい人は?
スポーツ選手が非常に多い(勢いよく手を伸ばす振るような競技)
手先〜肘を酷使する社会生活がある方
肘のケガをしたことがある
注意することがあります!!
手の症状と合わせて
「顔がしびれる」
「鏡で見たら唇や頬が下がって見える」
ということはありませんか?
このような場合は救急で
病院での診療を受けることを強く勧めます!
●肘部管症候群の診断があった場合
病院での治療は「のみ薬」「生活動作の制限」「手術」が一般的。
肘部管症候群は鍼治療の対象です
私のこれまでの事例では
「小指のしびれ 痛みの感覚が変化する」
「筋肉の緩みによってアーケード部分の過剰な圧迫が無くなる」
「筋肉周囲の循環が改善して動かしやすくなる」
「脳へ伝わった刺激が神経を通して動作の変化をもたらす」
という結果がありました。
手の甲が痩せてしまった場合は回復が困難な傾向があります。早めに相談しましょう。
「薬を使いたくない」「手術はしたくない」
という方は治療の選択肢として
当院のスポーツ鍼灸治療をお考えください。
これらのことは
私が治療家として15年以上の事例による「失敗」と「結果」から判断しているものです