背中がピキッ!っときたあなた

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 背中の不全は「広背筋」が原因という場合があります 

「広背筋」に問題がある患者さんに
「痛みはどこに感じますか?」
 
と聞くと
 
私の今までの事例では
 
「背中の真ん中あたり」
「肩甲骨の下あたり」
「脇腹のあたり」
 
を示されて
 
日常生活で不快なことは
 
「背中がピキッとする」
「背中を伸ばすと痛い」
「後ろに振り向くと痛い」
 
スポーツ選手の場合は
 
「スイングが痛くてできない」
「背中が痛くて姿勢を真っ直ぐに保てない」
「体側のストレッチが痛い」
 
ということで困っている選手が多いです。

 「広背筋」の負傷 不全を「ギックリ背中」と呼ぶこともあります 

ではなぜ起きてしまうのでしょうか?
 
私の事例から原因を考察すると
 
①広背筋または周囲に不全があるため
 
具体的には
疲労の蓄積
栄養不足
密接する組織(神経 fascia)の循環不全
 
つまり身体の内部環境に問題があるということです。
 
②広背筋そのものを負傷したため
 
広背筋が急激に収縮した際
自分の筋力に自分の筋肉が耐えられずダメージを受けて
部分断裂を起こしてしまったということです。
 
いわゆる「肉離れ」の状態です。
 
◆◆
広背筋を負傷する経緯は
 
①同じ姿勢で長時間いたため固まってしまった
 
②身体環境の不全(栄養不足 水分不足)
 
③「捻る 引く」動作を力強く行う方(相撲 柔道 荷運び)
 
④スイング練習での使い過ぎ(野球 テニス ゴルフなど)
 
⑤スポーツで「走る 止まる 曲がる」という場面が多い競技者
 
⑥筋肉トレーニング中に負荷をかけ過ぎた
 
⑦ケア不足
 
⑧ウォーミングアップ不足
 
⑨股関節がうまく機能していないため力んでいる
 
どれかに心当たりはありませんか???
 

あなたの「背中(広背筋)がピキッとした!」こんな場合どうすればいいの?

①「 あなたはネットの大量な情報の中からどれを選択しますか?」

◯日で早期回復!

簡単一瞬で背中が◯◯に!

優しい鍼で背中が楽に〜

などなど安易な選択を勧める方法が見つかるでしょう。

あなたは正しい選択ができますか?

②「病院や治療院に相談しますよね?」

安静にしましょう

休み過ぎて甘やかさないように!

鍼治療していれば大丈夫でしょう

やり過ぎて依存しないように!

ストレッチで柔らかくしましょう

鍛えて強くしましょう!

今の自分の身体にはどれが大事なの??

このような問題を解決するには?

★「期分けされた治療プログラム」

これを提案しています。

安静↔︎甘やかし

継続↔︎依存

柔軟性↔︎強さ

世にあふれる大量の情報から矛盾を解決する治療プログラムを提案しています。

①回復の期を分けた段階的な治療プログラムを立てます

②治療の結果つまり「あなたの身体の応え」

これを常に考慮して次回に活かしていきます

③鍼治療と手技で「じっくり丁寧」に進めます

④「ひびく鍼」

つまり解剖学的 生理学的に効果と変化のあるスポーツ鍼灸を提供しています。

このように相互作用で連動するように進めていきます。

★★

私は炎症部位でも直接「寄り添うように鍼を打って」治療を進めています。

浅いユルい鍼は刺激が優しく受けやすいですが解剖学的 生理学的な変化が不十分だと考えてますので私はいたしません。

また慢性化した不全 炎症の場合炎症が治まったら終了ではなく

「日々練習をして自己更新できている状態」

これがひとつの区切りだと私は考えます。

私の場合簡単!すぐに!楽に!とはいきませんが「患者さんと共に身体と向き合い」治療を進めていきたいと考えています。

背中の「広背筋」って鍼は打てるの??と言われます 

なぜかというと
 
広背筋は一見大きく面積の広い筋肉ですが
 
薄い筋肉なので鍼が突き抜けてしまうのでは?
 
肋骨の周りに鍼を打つと「肺」が近いから危険では?
 
という不安があるからです。
 
◆◆
私のスポーツ鍼灸の事例では
 
うつ伏せで広背筋に真上から鍼を打つと
貫通して肺に鍼が達するリスクが高いため
私はやりません。
 
他の安全な身体の向きで
かつ患者さんがリラックス出来る
こういうポジションで広背筋の鍼治療をしています。
 
広背筋の特徴として
上部の筋線維は肩の動作でよく働き
外側の筋線維は体を横に傾ける(体幹の側屈)動作で働く
ということが多いです。
 
よって日頃の身体活動の結果
「筋線維の発達」に個性があります。
このため
負傷するポイント
血液循環量の違い
筋線維の動く頻度の違い
 
これらの要因から
「広背筋」の線維によっては
回復をじっくり進めていく場合があります。
 
◆◆◆
「広背筋は危ないので鍼が打てませんと言われた」

「優しい鍼でという浅い ユルい鍼で変化が無かった」

このような経験のある方は治療の選択肢として当院の「スポーツ鍼灸治療」をお考えください。
 

これらのことは私が治療家として15年以上臨床数述べ8万以上の事例による「失敗」と「結果」から判断しているものです。 

(写真提供グレイ解剖学1918版)
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