「鍼(はり)治療は痛いでしょ?」
となぜ言われてしまうのか
理由その②「鍼が神経に直撃した!」
「電気がビーンと指先に走った!」
こんな刺激感が多いです。
太ももの裏を通る坐骨神経痛の鍼治療
手〜指のしびれ 麻痺の原因になる尺骨神経の鍼治療
これらの鍼治療を受けた方は
お心当たりがあるかもしれません。
![](http://horiuchi-harispo.com/wp-content/uploads/2019/02/BED8305A-2F45-435A-B027-CB219F149277-103x300.jpeg)
「神経」について少し解説しますと
「神経」は様々な感覚 情報を
伝達 処理する機能があります。
神経に鍼が直撃して刺激が脳に伝達されると
「電気がビーンと指先に走った!」
ということが多いです。
またこの刺激感を痛いと表現するかは
人それぞれなんです。
そして神経は主に3つの部分に区分けされた
「細胞」で構成されています。
「細胞」つまり生きているわけです。
よって
栄養不足や周囲の環境に不全があると
具合が悪くなったり
細胞が死んでしまう
こんなこともあります。
人間と同じなわけですね。
神経細胞の具合が悪くなると
「痛み」
「しびれ」
「麻痺(まひ)」
「筋力の低下」など
神経症状が起こることがあります。
![](http://horiuchi-harispo.com/wp-content/uploads/2019/02/6A4CEADF-EA8D-4319-8942-F6EE6B7129D1-300x246.png)
どうして環境不全になるのか?
その原因には
①神経周囲の組織(筋肉 骨周囲)が圧迫している
②栄養不足
③疲労物質・発痛物質が溜まっている
④fasciaの粘性が高まっている
などが影響しています。
これらの結果感覚が過敏になり
異常な状態であることが多いようです。
そのため「電気が走る」ような刺激感を
強く感じやすいと考えられます。
私のスポーツ鍼灸による神経症状の治療では
①主に神経を締めつけている筋肉
②具合が悪くなっている神経のすぐ傍(そば)
主に①を次に②狙って鍼を打ちます。
①で筋肉の硬化がひどく早期の弛緩が難しい場合は②の選択へ
「神経の傍(そば)に寄り添うように」鍼を打ち
「鎮痛の効果」「神経周囲の環境の改善」
を狙います。
これらの治療効果を得るために
鍼を神経に直撃させる必要はありません。
また
鍼の先端は実は丸くなっています。
神経に刺さる
傷をつける
ということがなるべく無いような構造になっています。
![](http://horiuchi-harispo.com/wp-content/uploads/2019/02/B0BAA3D2-B086-48BF-80B9-0A35BEE46787-300x229.jpeg)
「鍼の刺激感」について
①事前に納得していただけるように説明します
「神経の傍(そば)に寄り添うように」鍼を打ち
基本的に直撃しないようにしています
ですが場所によっては
「電気がビーンと指先に走った!」
こんな刺激感がありますよ
②鍼の操作で「刺激の軽減 調整」は容易にできます
体調 体力に合わせて刺激の量は加減していますが不快に感じる場合は我慢せずにおっしゃってください
③神経症状の解決策は鍼治療だけではありません
あくまで手段の1つです。
私は鍼師ですので優先的にオススメはします
![](http://horiuchi-harispo.com/wp-content/uploads/2018/10/69C0C50F-3D11-4DFD-91D6-E061C7E0DC4A-298x300.jpeg)
これらのことは私が治療家として15年以上
臨床数8万を超える事例の「失敗」と「結果」から判断しているものです
(画像出典グレイ解剖学1918版 セイリン株式会社)