鍼(はり)治療には刺激の種類があります

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あなたにとって「適切な刺激の選択」をしています

鍼灸院に行くと見かけるあのワニくちコードの付いた機械は何をするの?

知らないものを使用されると不安ですよね。

解説しますと

「鍼電極低周波治療器」という鍼治療専用の治療器。
様々な周波数を設定できます。
最新機種はデジタルで小型化されており持ち運びにも便利。
私も出張時に愛用しています。

私は「低周波鍼通電療法」という治療法を得意としています。身体に打った鍼にピンポイントで低周波を流して身体の変化を促します。

これが意外と「気持ち良い」のです。

なぜかというと

筋肉に低周波が通電するとリズミカルに揺れる(振動)ため「気持ち良いマッサージ感」があります。
さらに深部の筋肉に通電していると「芯にグッとくる」気持ち良い刺激感もあります。

医学的には「解剖学的」「生理学的」な観点で「適切な刺激」をおこなう方法です。

現在ほとんどの鍼灸専門学校の実技では1Hz(1秒間に1回の振動)の周波数しか教えていません。
おそらくシンプルで練習するには適しているからでしょう。
学校の実技をこなしたレベルでは、この練習用の一択しか知りません。

しかし実際の治療ではこの一択だけでは対応できないはずです。

なぜなら

「組織の種類」によって反応する刺激が異なるからです。 「鎮痛」「筋緊張緩和」など目的によって「適切な周波数」を選択する必要もあります。

例えば

筋疲労による痛み
fasciaの変性
捻挫による靭帯損傷
肉離れ
関節炎
神経痛 などなど

つまり「適切な刺激の選択」をして回復へ導くのです。

症状によっては2種類の異なる周波数を2台の治療器を用いて行います。
これは私が考案した方法ではなく、私が師と仰ぐ(勝手にですが)先生から教えを受けた治療法です。

「適切な刺激」に満たない

浅い ユルい やたらと細い鍼に逃げず!

己を律し日々精進。

これらのことは私が治療家として15年以上、臨床数8万を超える事例の「失敗」と「結果」から判断しているものです。

(写真出典 全医療器 セイリン株式会社)

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