「坐骨神経痛」なのですが
鍼(はり)はどこに打つんですか?
私はツボには打っていません。
気の流れ(経絡)もみていません。
あなたは、ツボ 気の流れ(経絡)の治療で満足のいく結果が出ていますか?
結果の出ている方はこれ以上こちらの記事を読む必要はありません。
◆ 坐骨神経痛を訴える患者さんに 「痛いところはどこですか?」
と聞くと私の今までの事例では
- 腰
- お尻
- 太ももの裏
- ふくらはぎ〜足
これらの部分に
「痛み しびれ 不快感(感覚異常 脱力感)」を抱えて困っていることが多いです。
- 鎮痛剤は飲みたくない
(他にも薬を服用しているので) - 慢性的なのであきらめていた
- 今まで受けた鍼治療は坐骨神経に効いている(届いている)気がしない
このようなことをお話される患者さんも多いです。
◆◆ 坐骨神経の特徴は
- 背骨の下部に位置する神経(L4〜S3)が集合した非常に太い神経で手の指くらいの太さがあります。
- 股関節の深部にある筋肉のさらに下を抜け、厚みのあるもも裏の筋肉の下を通り、膝の裏くらいで分岐して足先へ向かいます。
よって
圧迫している筋肉を緩めたり、坐骨神経を直接刺激して変化させるには、深部に達する鍼治療が必要なのです。
◆◆◆
「鍼治療はツボ(経穴)に鍼を打つもの」
だと思われていますが
私はツボ(経穴)には一切打っていません。
気の流れ(経絡)もみていません。
なぜかというと
気の流れ(経絡)の存在は
体表から深さは2.3mm〜13.8mm(諸説あり)
とされており非常に浅い位置となります。
これらを基準に鍼を打つと
「深部の筋肉」「深部の神経」には到底届きませんよね。
だから私は止めました。
患者さんが訴える痛みと解剖学的に関係の無いかけ離れたポイントに鍼を打つこともしません。
★ 私の鍼治療の特徴は
- 坐骨神経痛
- 梨状筋症候群
- スポーツ障害(オーバーユース)
- ヘルニア 脊柱管狭窄症の手術をした後の疼痛 不快感
これらの「神経症状」は全て鍼治療の対象です!
- 痛みを感知する組織
- それを伝達する神経(自律神経を含む)
- 腰 股関節を動かす筋肉
- 腰〜股関節の連動
不全状態を健全にするため
「筋肉に鍼を直接打ち」
「神経に寄り添うように鍼を打ち」
そして相互作用で連動するように進めていきます。
★★ 「スポーツ鍼灸治療をした結果」
私のこれまでの事例では
「期分けした治療プログラム」を立て
「筋肉の不全」「圧迫」「fasciaの環境」が健全になるに連れて
- 「痛みの感覚が変化する」
- 「身体を動かせる角度が変わった」
- 「脳へ伝わった刺激が神経を通して動作の変化をもたらす」
という結果がありました。
さらに運動療法を加える過程で
- 「姿勢が変わった」
- 「仕事がしやすくなった」
- 「下半身の力が出せる角度が変わった」
という結果もあります。
★★★
「浅い ユルい鍼では変化がない」
「薬を使いたくない」
「電気治療ばっかりで…」という方は
治療の選択肢として当院の 「スポーツ鍼灸治療」をお考えください
これらのことは私が治療家として15年以上、臨床数述べ8万以上の事例による「失敗」と「結果」から判断しているものです。
(写真出典グレイ解剖学1918版)