腸脛靭帯炎の痛みはスポーツ鍼灸の対象です

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膝の外側が痛いので病院に行ったら
「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」との診断。

「スポーツ鍼灸」を試してみたいとのこと。

ランナー膝の患者さんに 「痛いところはどこですか?」

と聞くと

私の今までの事例では

膝の外側
足の付け根辺り(股関節)

を示され

  • 「ジョギングすると痛い」
  • 「ダッシュ(早いスピード)だと結構平気」
  • 「上り坂は平気だけど下り坂だと痛い」
  • 「練習を再発したらすぐに再発してしてしまう」

ということで困っているスポーツ選手が多いです。

なぜ腸脛靭帯炎になってしまうのか?

腸脛靭帯とは太ももの外側に位置する
股関節の大腿筋膜張筋とお尻の大殿筋
の集合部から脛骨(すねの骨)の外側まで
繋がっている靭帯のような組織です。

腸脛靭帯炎で不全や炎症があるのは

  1. 主に「大腿筋膜張筋」「大臀筋」に不全があります
  2. ランニングなどの運動の際、腸脛靭帯と膝の外側部分(大腿骨外側上顆)で、摩擦が生じて炎症が起こることが多いです

なぜ負荷の強い内容では 痛みが軽いのに 軽い負荷の内容では 痛みが強いのでしょうか?

①スピードの速いランニングや坂道ダッシュは
接地時に膝の曲がりが深くなり
腸脛靭帯の摩擦が起きるポイント
(impingement zone)を超えているため
炎症にはなりにくいようです。

逆に
ジョギング ウォーミングアップ 下り坂 では
接地時の膝の曲がりが浅い摩擦ポイント
(impingement zone)で膝の運動が繰り返されるため
炎症が起こりやすいと考えられています。

②走る 曲がる 止まる時に必要な股関節の動作不全
③O脚
④大腿骨外側上顆の形状が大きい

なども要因となります。

股関節の「大腿筋膜張筋」 お尻の「大臀筋」

これらに不全がある場合どうすればいいの?


どちらの筋肉も「幅の広い形状」が特徴です。

私のスポーツ鍼灸の事例では
鍼を点では無く「面で捉える打ち方が効果的」
なことが多いです。

「鍼治療はツボ(経穴)に鍼を打つもの」
だと思われていますが
私はツボ(経穴)には一切打っていません。
気の流れ(経絡)もみていません。

なぜかというと

気の流れ(経絡)の存在は
体表から深さは2.3mm〜13.8mmとされており
非常に浅い位置となります(諸説あり)

これらを基準に鍼を打つと
幅の広い筋肉に対して「小さな刺激」になるため
効果が薄かったです。
だから私はやめました。

また患者さんが訴える痛みと
解剖学的に関係の無いかけ離れたポイントに
鍼を打つこともしません。


ツボ 気の流れ(経絡)の治療で
満足のいく結果が出ている方は
これ以上こちらの記事を読む必要はありません。

私のスポーツ鍼灸治療の特徴は 「核芯をつくからカラダが変わる」

①筋肉の不全状態を健全にするため

「大腿筋膜張筋 大臀筋の芯に鍼を打ちます」
「炎症部位に寄り添うように鍼を打ちます」

②「再発を予防」するには
身体の動作不全を健全にする
「運動療法」がキー

ストレッチばかりではダメということ。

このように
相互作用で連動するように進めていきます。

「スポーツ鍼灸治療をした結果」

筋肉の不全
炎症 fasciaの環境
身体動作
が健全になるに連れて

①「痛みの感覚が変化する」
②「徐々に練習ができるようになった」
③「脳へ伝わった刺激が神経を通して動作の変化をもたらす」
という結果がありました。

さらに運動療法を加える過程で

①「足の感触が変わった」
②「前と同じ練習でも再発しなかった」
③「下半身の力が出せる角度が変わった」
という結果もあります。

これらのことは私が鍼灸師として
この道16年の事例による
「失敗」と「結果」から
判断しているものです。

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(写真出典グレイ解剖学1918版)

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